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□北の海のユン
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「おれだって、本当は別れたくない。この場所で、やっと仲間を見つけたんだ!」

「…ぼくも、みんなといたい」

みんながユンを見ています。先ほどの寂しさは消えてなくなり、今までに経験したことがない気持ちで胸がいっぱいになります。悲しみの涙は喜びの涙に変わりました。

「でもユン、人魚なのに…みんなと一緒にいていいのかな…」

「当たり前だろ。ユン、一緒に行こう」

勇敢な男が手を差し出します。
ユンがその手を取ると、ユンの足がみるみる人間のような二本足に変わろうとしているのではありませんか。

魚の尾がなくなる前に、ユンは急いで三人を浜辺まで連れて行きました。
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