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□狂しひおまへ
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「愛とか夢とか馬鹿みたいだね。永遠はあるかだって?ははは、それは無いんじゃないかな。人間いつか死ぬんだからさー、それまでの人生楽しまなきゃ。誰が傷付こうが気にしないよ僕は悪くないしー?僕は悪くないし。たださ泣く事ないんじゃないかな、ねえ。ねえねえ好きってどういう事だっけ?」


ぴちゃん


「好きって何」


ぴちゃん


「愛してるって何」


ぴちゃん


夏の終わり、ツクツクボウシが鳴く頃外は亡くなり蝉時雨。

ぴちゃん


ぴちゃん



あたしは彼の耳元に唇を寄せ。



「お兄ちゃん好きだよ世界で一番愛してるよ!!!」



そのまま彼の死ぬ程冷たい手にキスして強く握ると優しく抱き締めてあげた。








ぴちゃん



ぴちゃん






壊れたのはあたし?




ぴちゃん







ぴちゃん






誰かが溢れた音がした。
……ぴちゃん。




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