04/20の日記
00:11
『安部川』
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あの頃のことまるで思い出せない
どんな風に過ごして
どんな風に笑ってきたのか
どうやってここまで来たのか来れたのか
この先の人生で
何度も押し寄せてくる波
まるで水平線のように
波ひとつなく穏やかな時も
嵐が来たときのように
波が打ち上げる時も
ただ一艘の船に身を委ねるばかり
あの頃のことがもう思い出せない
こうして波と共に記憶も
遠い彼方へと消されていくのだろうか
刻まれていく
笑い声も温もりも
新しい記憶が刻まれ
古い記憶ばかりが波に呑まれてく
波にさらわれてく
かき消されていく
私は船の上からそれを
見守るしかできないのだろう
花音
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