*空の彼方*

□四章
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立花くんの隣は嫌だと言い張ったけど、それは潮江くんも同じらしいのと、立花くんが離れてくれなかったのとで結局、立花くん、僕、潮江くんの席順になってしまった。

何たることだ…
一体何があって立花くんに気に入られてしまったのだろう…





「それでだ、手裏剣ってのは大きく分けて二種類。車剣と棒手裏剣だ。
車剣はこうやって持ってだな…」



こうして一日目の午前は自習という話だったので、皆思い思いに勉強していた。


僕は手裏剣のことすらさっぱりだったので、潮江君に教えてもらっていた。

隣で立花くんは黒い球を弄っていたから

「焙烙火矢っていうあいつの得意武器だ。よく自分用に改造してるんだよ」

潮江くんにこそっと聞くと教えてくれた。



ゴーンという授業の終わりを告げる音がし、皆が教室から出て行く。


「さてと、飯でも食いに行くか」


「うーい」


何だか二人に挟まれる形(身長低いのが目立つじゃないか!)で食堂に向かう。
…立花さんもうチョイ離れて歩いて欲しい…なぁ。


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