*空の彼方*
□三章
2ページ/9ページ
「僕はなんで〜こんなこと〜になってるの〜」
「何故歌う」
ナイスツッコミありがとう立花くん。
………いやホントなんで?
なんで僕は縄で縛られて山の上に転がされてんの。
なんかどうも学園長先生の話では、僕が賞品になってリレーをする。
で、一位のクラスの部屋に僕が生活すればいいと…
ふざけんなあのジジィ、人の話を聞いてたのか。
僕は夜は女になるんだってば。
バレたら一生祟る。末代まで呪ってやる。
夜な夜な枕元で夢に出てやるよ。
「逃げないからとりあえずこの縄外してくんない?」
「嫌だ」
子供か!!
「私が勝つから安心して待っていろ」
それは安心できるんですか。
何か巻き込まれてチュドーンといきそうな気配大ですよ。
「…もう普通に授業が受けられる組ならどこでもいいです…」
この状況ではどの組も期待できそうにないけど。
「それなら私の組がいいぞ!!」
今まで黙ってた七松くんが参加してきた。
「い組は文次郎がいるから暑苦しいし「なんだとぉぉぉぉ!!」は組は伊作がいるから不運になるし」
「ちょっとどういうこ「だからろ組がいいぞ!!」小平太ぁぁぁ!!」
自己紹介のときにも思ったけど、あんた人の話聞かないタイプだね。
その組も大変そうだ……そもそも中在家くんと話ができるのか?
.