*空の彼方*
□四章
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彩の座る席はどうなるだろうか。
仙蔵の両側の席はすでに埋まっている。
俺の席は片側が開いている。開いているのはここだけだ。
「とりあえず君の席は…」
担任の目も俺の隣で止まる。
「別にどこでもいいですk「何だ彩、私の隣がいいのかいいぞ開いているからな」
言うがいなや仙蔵は隣を突き飛ばした。
「ほら、開いている」
「……開けたの間違いだろうがバカヤロー…」
「気にするな」
まぁ、アイツは何故か隣人を嫌っていたからこれ幸いと追い出したんだろうが、うなだれている元、隣の人を気の毒そうに見た彩は、
「先生、あの席だけには行きたくないです」
と告げた。
「先生、彩さんはツンデレなんで自分の気持ちを上手く言い表すことができないそうです。
よってこっちに来たいんじゃないかt「もうお前言葉を発するな」
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