*素晴らしき強奪品と旧拍手*
□残暑お見舞い申し上げまする
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「…暑い…暑いんだけど…」
夏真っ盛り
盛り過ぎて逆にウザイです
縁側で涼もうと部屋から這いずって来たところ,なんか先客がいやがりました
「それは俺がどうこうできねぇ問題だ」
「だってもんじろーくん暑苦しい」
「んなことねーよ!!」
なんかギャーギャー言い出したムサ苦しい男はほっといて,私は続けた
「だってさぁ,夏ってこれ以上涼しくなりようがないじゃん!
冬は着込めば着込むだけ温かくなるのになー…
夏なんて嫌いだ」
ちなみに私も文次郎も今はタンクトップ姿です
「あーぁ,人間はこれ以上脱げないんだよー」
「………」
あれ,文次郎が黙った
「もんじ?」
おなご
「…女子がそんな風にはしたない格好をするな…」
「…ぶっ…」
「笑うなぁぁぁ!!!!」
だって文次郎,顔真っ赤
それでさっきから私の方を見なかった訳だ
別にタンクトップなんてはしたなくないよねぇ…
「いや文次郎くん面白すぎ…」
「うるせぃ!!」
じゃぁこっちを見れるように上着を着るとしますか
…暑いけど
風鈴がチリンと鳴った
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