*素晴らしき強奪品と旧拍手*
□Look at me!!
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こんにちは皆様。
一年が巡り、また暑い夏がやってきました。
アイスがおいしいですね。
「暑い…くそう一年中春だったらいいのに」
「それはアンタの頭の中だけで十分」
暑さに弱い我が幼馴染、鉢屋三郎は扇風機の前で寝そべっていた。
「くっ…何で夏ってのは暑いんだ…!!
いっそこの街をデカいドームで囲ってエアコンをつければいいんだ!!」
「小学生?」
結構頭がいいはずなんだけど、現在彼の頭はこの暑さでイカレてるみたいです。
夏休みの絵画に描いた覚え、ありませんか?
ちょっと可哀想な眼で見ても三郎はめげず、暑い暑いと呟く。
この部屋、私のなんだけど、エアコンが壊れているのです。
なのに暑いと言いながら居座る理由が分からない。
こいつの考えることが分かったことなんか一度もないけど。
リビングとか涼しいのに、三郎が出ていかないから一人放って置くにもいかず、私もアイスを握って部屋にいます。
…いますが…
扇風機の首振りに合わせて床を転がる姿なんて見てられない。
さらに奴は
「何で俺がコイツの首振りに合わせて動かねばならんのだ」
と呟くと、扇風機の首振りを止めた。
「あぁぁぁ!!何で止めんのよ!!私が暑いじゃない!!」
「私は三郎さんが好きなのぉ。好きなんだから見つめていたいと思うのは当然じゃなぁい?(三郎裏声)」
鳥肌がたった。
私は扇風機の首振りを乱暴につけると、ジトッと三郎を睨む。
「…ん?そんなに俺を見つめなくても、お前が俺を好きだってことぐらい分かってr「歯ぁ食いしばれ」
この常春頭め。
自惚れるのも大概になさい。
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