*忍たま 短編 Novel*

□過ぎし日々の足跡
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「で?結局気配は分かるようになってないわけだ」


「ううぅ…」


ただいま留にいびられてます。

誰か助けてっ!!僕の心よ…
えーと,留ともんじ論外,S蔵はもっと論外,長次は…喋んないし。
後は小平太しか残らないじゃないかぁぁぁ!!

…仕方ない,こへ気づいて!!


「まーまー,そんなに言ってやるなよ」

僕の心が届いたのか,小平太が割って入ってくれた。


「私も気配わかんないし…私と同じだ!!」



爽やかな笑顔で言い切った。


ごめん,こへ。

全然嬉しくない










「でも懐かしいなぁ…」

僕が呟くように言うと,

「そうだな…」
「長かったよなぁ」

みなそれぞれ感想を漏らした。

その後しばらくの沈黙がおちる。
六年間のことを思い出してるんだろう。






「…そろそろ行かないか。本当は教室集合だったはずだろう」

仙蔵が頭を振り,沈黙を破る。


「じゃー学園長驚かしてこよーかな」


「まったく関係ない」
「……………」


小平太の言葉を聞いてふと思い出したことを,僕は文次郎に尋ねてみた。




「そういえば文次郎。夢は忍術学園の学園長になるってことだった気がするんだけど」


「………………」




ダッ

「あ,逃げた」
(まだ学園長がくたばらないらしい)
(なに恐ろしいこと言ってんの)





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