*忍たま 短編 Dream*

□赤薔薇
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あぁ,愛しい




 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい

 愛しい



君が愛しい

愛しくてたまらない


こんなに苦しむ僕を,君は,どんな目で見ているんだろうか




きっと,気付いてないんだろうね


君に伝えれば楽になるのかな




告白?


―――そんなのヌルい


君が僕の言葉に頷いてくれなきゃ,何の意味があるんだい?



断られたら,僕のこの胸の痛みは増すだけだろう





どうすればいい?
















    ヤツ
君が他の男に向ける笑顔




 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない

 気に入らない




その笑顔は全部僕のものだ

他の男に見せるなんて許さないよ










どうすればいいんだろう


どうすれば君が永遠に,僕だけに笑いかけてくれるのだろう











そうか








君の時間を止めればいいんだ

僕に笑いかけたまま

そのままで





そうすれば君は,僕の腕の中で,朽ちるまで微笑んでくれるだろう











あぁ,もうすぐ君の誕生日だね



その日にしようか

君に咲く血の薔薇は,きっと綺麗だろうね


特別な日にしよう
























決行は君の誕生日




固まっていく君を,きつくきつく抱きしめよう



死に化粧なんか必要ない



真っ赤な薔薇は,君の笑顔を彩っているから









君は命の薔薇を咲かす


そして僕は







君に狂った薔薇になる











end.
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