*忍たま 短編 Dream*

□約束
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出来るだけ怪我をしないようにしよう。



食満との喧嘩も、当分の間控えよう。(……仙蔵には「控えられるんなら最初から控えろこの阿呆」と言われたが)


ついこの間、心に決めたはずなのに。







(……やってしまった)








己の血が深緑の制服を紅く染めていくのを見て、文次郎は渋面を作った。
かなり痛いので深いのだろう。

組んでいた相手も駆け寄って来る。




「大丈夫か、潮江!!」



自分の投げた武器が、毎夜鍛錬を怠(おこた)らない文次郎に怪我をさせたことに対して、かなり驚いている。



先生も駆け寄って来て、続行は不可能と告げられた。
どうしてもするのなら、保健室で手当てしてからだと。


その瞬間にどこかへ走って行く人影を眼の隅に捉え、文次郎は深くため息を付いた。




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