ネタ試し書きまとめ

□お供になった稲荷神
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C


鳴狐と言えば、ある意味有名な刀剣男子だ。

寡黙な本体とそれを補うようによく喋るお供の狐。

三日月や小狐丸みたいにレアって訳でも無いけど、駆け出しの俺の本丸にはまだ鳴狐は居なかった。


鍛刀で奇跡的に来た小狐丸が連れ帰ってくれた鳴狐に少し心を弾ませながらその口上を楽しみにしていた。


「さぁ、鳴狐…審神者殿に挨拶しなさい。」

「うん…粟田口派の打刀、鳴狐…よろしくね。」

「………へ?」


やぁやぁ、これなるは…って言うんじゃ無かったっけ?

え、さにちゃんの情報が間違ってるのか?


「審神者殿、鳴狐共々よろしく頼みます。」

「あ、はい…此方こそ…」


落ち着いた感じの口調でそう言われ頭を下げられれ、思わず俺も頭を下げた。

その後、部屋に来た乱や前田といった粟田口の短刀達が鳴狐の手を引いて出て行くのを呆然と見送った。
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