ネタ試し書きまとめ
□DC→MHA
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「実験は失敗したか…」
「みたいだな…此処は…周!」
「ん?…少年、驚かせてごめんな…っ!」
実験失敗の煙が晴れたと思えば、随分薄暗い場所だった。
零の声に反応して振り向けば痩せ細って暗い目の少年が居た。
極力怖がらせないように話し掛けながら体の様子を見ようとすれば、少年に触れられた部分に痛みが走り崩れた。
失敗で何処かに飛ばされるのはよくある事だからいいが…これは…
「っ、周!」
「大丈夫だ…怖がらせてごめんな…怪我はしてないか?」
慌てる零に返しながら杖を振り崩れた部分を治す。
効いた事に安堵しつつ、身を守るように縮まる少年に話し掛けた。