ネタ試し書きまとめ
□成代主MHA→DC
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D
「消太さーん。」
「お前な…非番の度に来るなよ…」
「えー、やだ。」
「……はぁ。」
あれから数年、懐きに懐いた研二は非番の度に俺の所に来るようになった。
泊まっていく事も増えて広い割に安価で買ったマンションの数室ある内の一室がこいつ用になっている。
「おい、鳴ってんぞ。」
「お、松田じゃん…もしも、は?」
いつものようにへらへらと笑いながら出た研二の顔が瞬時に堅い物に変わる。
「おい、待てっ、もう一つの爆弾は絶対見付けるから待ってろ!」
瞳孔を開いて携帯に向かって怒鳴る研二の震える手が事の緊急さを俺に伝える。
「しょ…たさん…ば、く弾、松田が…」
「落ち着け…解ってる情報を教えろ。」
電話の相手には見せなかった不安を全面に出した顔を俺に向ける。
その表情に生徒達を思い出しながら落ち着くように頭を撫でてやった。