03/27の日記
18:17
DC→MHAトリップ(76)
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「人使は受け身の練習にしようか。」
「受け身…」
「今までは筋トレや組手なんかを鍛えてきただろ?」
それだけじゃ攻撃を受けた時に致命的な隙が出来たり反応が遅れたりする。
攻撃を受けても次の行動を即座に考えて実際に体が動くようになるべきだ。
自分の攻撃が相手に命中するだけで油断する奴は多い。
だからこそ受け身を当たり前に出来るようにしよう。
受け身で衝撃を減らせば、反撃の隙が生まれる。
納得。
それに尽きる。
攻撃は避けて当然だと思ってたけど、確かに避け続けた奴に攻撃が当たれば気が緩む。
そこは何よりの反撃のチャンスだ。
ただ、それは解っていても簡単に出来る事じゃない。
だからこそ…
「お願いします!」
「お願いされます…今日は畳の上で練習して慣らすけど、明日からは板間とか外の砂利やコンクリの上でやるから覚悟してくれ。」
意気込んだ俺はそう返した周さんに向けて力強く頷いた。
そのまま道場の床が畳の部分に移動して受け身の訓練が始まった。
初めはただ投げられるだけ、受け身の形に慣れてきたら俺から攻撃をして避けられた後に体勢を崩されたり攻撃の勢いを利用して投げられたり…不意に崩れる体勢に反射的に動く体を受け身の形にするのは難しかったけど、出来た時に受ける衝撃の違いは文字通り身を持って知った。
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