04/03の日記
18:51
DC→MHAトリップ(83)
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「勝己も焦凍も知ってたんだな…」
「あ?」
「お?」
「魔法使いって話…」
「あぁ、知ってた。」
「…普通過ぎて人使が知らねぇ事忘れてた。」
悪びれもしない勝己に比べて焦凍は申し訳なさそうに悪いと謝った。
「もういい…個性が魔法と思えばいいだろ?」
「…いや、個性よりもっと強いな。」
「魔法関係なく父さんも母さんも強いしな。」
勝己に続いて言った焦凍の言葉に鍛練中の二人を思い出して頷いてしまったのは仕方無いと思う。
「……そういえば、焦凍。」
「どうした?」
「話の続きは?」
「?…あぁ、風呂場のか…」
それから焦凍が自分の幼少期の事を話始めた。
「個性婚の成功作として親父は俺を小せぇ時から鍛えた。」
いつも繰り返される鍛練に体は痣と火傷なんかの怪我だらけだった。
痛くて辛くて倒れた俺を転兄さんがこの家に運んでくれたんだ。
父さんが手当てしてくれて転兄さんが服を貸してくれた。
目を覚ました俺の傍には母さんが居た。
父さんと転兄さんがクソ親父を連れて帰って来たのは驚いたけど、それよりクソ親父の変わり様に驚いた。
それから親父が元に戻る度に父さんと母さんが拳で矯正してた。
特に気にする風でもなく淡々と話した焦凍のその内容に、少し目頭が熱くなったけど矯正する周さんと零さんを思い浮かべて苦笑した。
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