04/08の日記

17:32
古代恐竜な人魚(464)
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未プレイです。
未プレイの人が書くのを許せない方は読まない事で下さい。

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「···僕に出来る事ならお手伝いしますよ。」

「······守銭奴のお前が珍しい事を···対価は何だ?」

「残念ながら今回は本当に善意ですよ。」


最近僕は良い事がありましたからね。


思い出して少し笑いながら言えば、ジャミルさんからは訝しげな目で見られた。


「後が怖いな···」

「そんなに心配する程危険な方なんですか?」


暗殺者という言葉を避けて聞くが、ジャミルさんは直ぐにそれを理解して頷いてくれる。


「あぁ···依頼主が捕まったのに依頼を遂行しようとする、その行動で解るだろ···」


確かに、依頼前に料金が発生しているとしても全額では無い筈なのに動いているのはやはりプロとしてか···


「恐らく、というかカリムが狙われる以上対処するのは俺になる。」

「まぁ、そうなるでしょうね。」

「その過程で不測の事態が起こらないとも限らない···お前は自分の身とラウンジを守れ。」


それだけで俺の心持ちが楽だ。


そう言うジャミルさんだがそれを深読みすれば···


「それはつまり···他の者が狙われると?」

「カリムの守りを固めた場合に一番有効な手段は人質を取る事だ。」


ただの他人なら兎も角それなりに仲の良い相手や立場、肩書きがある相手の場合はカリム自身が無視出来ない上にアジームの立場も関係してくる。


ジャミルさんが話す内容に小さく頷く。


「つまり、同学年でそこそこ話し寮長という立場の僕は狙い目という事ですね。」

「リドルもな。」


ただ、リドルと違いオクタヴィネルはラウンジで外から客が来るだろう?


確かにその通りだ。


「イデアさんに頼んでラウンジのセキュリティを強くします。」

「そうしてくれ。」


セキュリティを強固にして損をする事は無いから返って良い機会かもしれない。
そんな事を話している内に実験は成功して授業は終わった。
カテゴリ: その他

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