04/18の日記

17:35
古代恐竜な人魚(474)
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未プレイです。
未プレイの人が書くのを許せない方は読まない事で下さい。

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「···は?関わりたく、ない?」


水分が全部無くなったみたいにくっついた喉から絞り出すような声が出た。


「あの一件以来僕達が先輩に迷惑を掛けても最小限しか会話は無かったし、その後も対価とか理由を付けて会いに来る事も呼び出しも無かった···気付かなかったか?」


先輩がその気になれば、それを理由に僕達を退学にする事も出来たんだ。


デュースにそう言われて一気に頭が回る。

確かに言われてみれば、少しでも困ればいいと嫌がらせをしても直接話す時間は短かった。

試験の契約書の時は対価、対価と煩かったのに嫌がらせをした後はそれも無かった。

その気になれば、他寮の寮長って事もあって退学を要求する事も出来たし保護者である親に対価を求める事も出来た筈だ。

それが無かったのは関わりたくないから···


「寮長に注意されたのは···」

「先輩が関わりたくないからって寮長に···」

「·····そっか。」


俺が一人空回りしてただけであいつは何もしてなかった。

注意された事も起きた嫌な事も俺が結び付けてただけで逆に避けられてたんだ···

監督生の事もグリムの事も関わりたくなくて避けてるあいつが関係ある訳が無い。


急激に熱が冷めた思考はあっさりとその事実を受け入れた。


そのままで周りを見れば思ったより多い人に見られてたらしく、ちょっとした人垣が出来ていた。
カテゴリ: その他

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