キリリク
□奪われた花嫁
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「アイツの魅力は、お前らなんかより、世界中の誰よりも俺が一番良く知ってるつーの!!変な目でアイツを見るなコラ!!」
「「「えっ!!?」」」
「あ、いや……あの教官が、男に言い寄られた位で、この仕事から足を洗ったりはしねーんじゃないかな?って……」
実はコロネロとラルは付き合っているのだが
それは周囲には隠しているのだ。
「アイツ。実は良い所のお嬢様なんだぞ。」
「うわっ!?リボーン!!?」
突然現れたリボーンに、コロネロは尻餅を着いた。
「何でお前が此処に!?」
「ラルに会いに来たんだが、こんな騒ぎになってるなんてな。」
「…てか、ラルが良い所のお嬢様って?」
「アイツには、ガキの頃から決められている“婚約者”ってのが居てな。それが嫌で家出したらしい。」
「…ちょっと信じられねーな、お嬢様がコムスビンで教官だなんて…」
コロネロは、まだ半信半疑だ。
「だから今まで見付からなかったんだ。…だが、相手の男は相当ラルに惚れ込んでるみたいだな。執念で見つけ出し、連れ出したんだ。」
「……っざけんなよ…」
コロネロの瞳は怒りに燃えている。
「……どうする気だ?」
「決まってる!ラルを連れ戻す!!」
「ラルが何処に居るのか、分かってるのかお前?」
「…そう言うお前はどうなんだよ?お前だってラルを連れ戻す気なんだろ!?」
「俺を誰だと思ってる?……行くぞ。」
「……おう!」
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