キリリク
□ティータイム
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「にょおん」
「…瓜?なんだお前、また迷子になったのか?」
ラルの足元に擦り寄ってくるのは、獄寺の匣兵器の瓜。
口では「仕方ない奴」と言っているが、その表情はどこか嬉しそうだ。
ラルは瓜を抱き上げ、ジャレて遊んでいたが
瓜は突然ラルの腕の中から跳び降り、何処かへ走って行ってしまう。
「あ、待て!!」
ラルは思わず瓜を追い掛けた。
『ティータイム』
「…確かこの部屋に入ってたが…」
微かに開いている部屋の扉を開くと
「来たな。アリス」
そこには、リボーン・バイパー・スカル・ヴェルデ・風という錚錚たるメンバーが揃っていた。
リボーンの足元に居る瓜は、その姿をカメレオンへと変えていく。
「レオンだったのか。……これは何の集まりだ?」
「俺らとお茶しませんか?お嬢さん。」
「何だ、そのベタな誘い文句は?」
「ベタすぎて、逆に新鮮だろ?」
ニヤっと得意な笑みを浮かべるリボーンに、ラルは小さく息を吐く。
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