キリリク

□Change!!
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ボンゴレアジトの敷地内にある、アルコバレーノの共同生活施設。


その地下から、何やら怪しげな煙が立ち込めている。




「…ヴェルデ、か?」
「ヴェルデだろ…」






コロネロとラルが、嫌な予感丸出しな表情で顔を見合わせていると

地下からヴェルデが勢い良く飛び出して来た。





「二人共!早く逃げなさい!!」
「えっ…?」





珍しく全力疾走するヴェルデに、ラルは呆気を取られる。





「ラル!伏せろ、コラ!!」





煙の中に火薬の臭いが混ざってる事にいち早く気付いたコロネロは

ラルの身体を庇う様にその場に伏せる。





「ラル!!コロネロ!!?」






爆発音と共に、二人の身体は煙の中へと消えていった……


















爆発に巻き込まれたコロネロとラルだったが、奇跡的に無傷で生還した。





……が、コロネロの怒りは治まらず


正座してるヴェルデを仁王立ちで見下ろしている。





「ヴェルデ!!貴様、どう責任取ってくれるんだ!?」
「まぁまぁ、少し落ち着けコラ。」





そんなコロネロを宥めるのはラルだが、どこか様子が可笑しい。





「これが落ち着いていられるか!?何故お前は、そう平然としていられる!!??」
「慌てても仕方ねーからな。ま、何とかなるだろ、コラ!」
「なるかぁ!?このバカネロがぁぁぁ!!!!」







そんな二人のやり取りを、他のアルコバレーノ達は複雑そうな表情で見守っている。






「……コロネロがラルに向かって『バカネロ』て言ったよ…」
「何か変な感じっスね…」
「ヴェルデがコロネロ君の前で正座してる、と云うのも異様な光景ですね…」
「……ラルがバカっぽく見えるぞ…」







……つまり早い話が、コロネロとラルの魂が入れ代わってしまい




ラルの身体にはコロネロの魂。


コロネロの身体にはラルの魂が入っている状態となってしまったのだ。









『Change!!』











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