キリリク

□守るべき者の為に
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それは、一瞬の出来事だった。



「バイパー!危ない!!」



バイパーが声の方に振り返ると、腹部から大量の血を飛び散らしているラルの姿があった。










『守るべき者の為に』










バイパーとラルの二人は任務で、とあるファミリーを殲滅させる為、山奥にあるアジトへと乗り込んでいた。

そのファミリーに大した力は無く、殲滅させるのに時間は掛からなかった。




だから油断してしまった。




何とか息があった一人が最期の力を振り絞ってバイパーに銃口を向け、 それに気付いたラルがバイパーを庇ったのだ。



「ラルっ!!??」




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