短編
□君の笑顔
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「リボーン。お前、誕生日プレゼントは何が欲しい?」
「……当日に、本人に直接聞くのか、お前は?」
ラルの余りにも堂々とした態度に、リボーンは呆れを通り越して感心してしまった。
『君の笑顔』
「……本当は、エスプレッソマシーンとか、コーヒー豆とかって考えたんだが、それはオレが贈らなくっても誰かが贈ると思ったから止めたんだ。」
「それは有り難いな。エスプレッソマシーンは7台。コーヒー豆に至っては、軽く十年分は貰ったからな。流石にもう要らねーよ、畜生!!」
「どんだけ、エスプレッソのイメージが強いんだ、お前は?」
今度はラルが感心する。
「……ま、そんなこんなで悩んでたら当日になってしまったから、もう直接お前に聞く事にしたんだ。」
「…エスプレッソ以外は何も思い付かなかったのかよ……?」
「・・・・・・・」
軽く視線を外すラルに、リボーンは溜め息を吐く。
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