SHORT

□詐欺師注意報
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昼を食べ終え、満腹な所を暖かく気持ちのいい午後…



「…と、思うじゃろ?」


『うん』


「…赤也はバカヤじゃな?」


『うん』


「…ブン太は丸いよな?」


『うん』


「やぎゅはムッツリじゃよな?」


『うん』


「真田は30代じゃよな?」


『うん』


「………いーちーたーすーいーちーはー?」


『うん』


「…つまらん」



どんな質問にもうん、としか答えない沙柚希



瞼が凄く重そうで閉じるギリギリまど下がっていて、首を上下に揺らしていた



いわゆるうたた寝だった



仁王はつまらなそうに唇を尖らせた



「沙柚希ー起きんしゃい」


『うん』


「ハアァー…」



わざとらしいため息も今の沙柚希には聞こえない



仁王は沙柚希の目を覚まさせようと立ち上がった



「…!」



が、何かを思い付いた様子で妖しげな笑みを浮かべた



立ち上がった仁王はそのまま沙柚希の隣に行った



沙柚希はうたた寝状態なのでそれに気付かない



仁王の笑みは妖しさを増していて沙柚希の耳元に顔を近付けた



「起きないんやったら…今夜は激しいぜよ…vV」



ガバッ!



沙柚希はパチッと目を開けて背筋をピンッとのばした



顔は真っ赤になっていて仁王を見つめていた



「…プリ」



晴れのち詐偽



ペテン師に注意してください



END

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