02/04の日記

19:23
小話
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【オレのスキなヒト】


オレのスキなヒトは優しい。
そして強くて、あったかい。

何に対しても 誰に対しても
イヤんなる程真っ直ぐ、一直線だ。



だけどある日、

少しだけ苦しそうに
そして少しだけ悲しそうに

自分のこの手は無力なのだと
取り零すばかりで何も救えないのだと

小さく、小さく 笑った。



「…ヒトのコトは知らなくてイイとこまでスグ気づいちゃうのに。
自分のコトとなると歯痒いくらい鈍感なんですね〜」



なんだか悔しくてそう言ってやったら
真っ黒な瞳をまん丸に見開いていた




アナタは知らないの?

その笑顔が
その力強い言葉が

アナタの教えるたくさんの子供達、
そしてアナタが迎え入れるたくさんの忍達に

敵に立ち向かう勇気を
里を、仲間を護りたいという想いを、

強く強く 奮い立たせてくれてるコト



オレはね、知ってるんだ

アナタが差し伸べたその手のひらが
これまでに幾つもの命を この世に繋ぎ止めてくれたコト


だってオレ自身、
もう何度もアナタに救われてるんだから


アナタが居るから 還ってこれる
アナタが居るから 自分を見失わずに生きていけるんだよ



誰もが欲してやまないアナタのその手を
オレだけ独り占めしたいってのが本音なんだけど

今日のトコロは そんなヤキモチも封印して差し上げマショ



「ほーらそんなカオしてないで、早くお見舞いに行ってやんなさいよ」



少年よ、今日だけの特別大サービスね
暫しイルカ先生を貸してあげる代わり、一つだけ約束しなさい

一日も早くケガを治すコト
そして元気な姿で アカデミーに戻ってあげてチョーダイな




「カカシ先生……」



腕の中の彼がソワソワし出したのが分かる


さあ 行っておいで

そしてまた、
オレのダイスキな笑顔で
「ただいま」と言ってください




弾かれた様に飛び出していった恋人の背中に
小さく「行ってらっしゃい」と呟いて

鈍く光るクナイを 
落ちていく夕日の紅に
翳した



―――――

えっとですね…
イルカ先生のクラスの子が演習中にケガをしてしまいまして。
監督不行届きが原因だと自分を責めるイルカ先生なんですが。
カカシんの慰めで子供のお見舞いに行こうと決意します。
そんなイルカせんせを見送るカカシは、実はこの後イノチもキケンな高ランク任務に出なきゃいけないの、ってなハナシ。

キャーッ!!支離滅裂ッ!!
説明しなきゃ何だか分かんないのに説明したって何が何だか…(汗

僅かな時間でやっつけた小話…
やっぱじっくりやんなきゃダメっすね。
何も更新出来てないんで、こんなモンでも一応up。
早くちゃんとしたハナシを書きたいよー
でも時間がないよー(泣 



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