Short◆S-H

□光を失いてなお
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「高虎殿、こちらですよ」
「分かってるって。大丈夫だよ」
先を歩く三成が、高虎の手を引いている。
けれど高虎は危なげなく、すいすいと廊下を歩いていた。

「はい、着きましたよ」
「だから分かってるっての。病人扱いすんなよ」
笑いながら、繋いだ手を引き寄せて抱き込めば、腕の中で情人がほうと息をつく。

「…俺がいますから。大丈夫ですよ」
「ああ、そうだな。頼りにしてるよ」

本当は一人でも歩けるのだけれど、高虎は敢えて三成の言葉に頷いた。



『お前がいなくても大丈夫だなんて、決して言わないよ』


お前がいなくても歩けるけれど、生きていくのは難しいから。





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……何この新婚バカップル……すみません……。
失明ネタというのは取り上げるのが本当はとても怖いのですが、やってしまいました…。

続きは以前リアルタイムに書いていたネタです。三成死んでます。たまきと虎で高三です。ご注意くださいませ。
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