Short◆S-H

□再会
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 音もなく背後に立った武将に、しかし左近は驚かなかった。
 振り返れば人を食ったような笑顔にぶつかり、続いて低めの声で言葉が投げられる。

「アンタ、主には恵まれる性質らしいな」
「そいつはお互い様じゃないのかね」
「まさか。俺は励まないと取り立ててもらえないんでね」

 アンタのように知行を半分割いても欲しいなんて言われる器量はないんだよ。

 男の唇も声も笑っていたが、目だけは笑っていなかった。

「…俺はお前に怒られるようなことをしたのかね」

 まあ昔むかし、閨で何やらやらかしたかもしれないがと嘯けば、男は笑いを引っ込めた。
 ぎり、と音がしそうな程歯を食いしばり、己を宥めるように息を吐く。
 けれど瞳は強い光を放っていた。その光源は間違いなく、怒り。


 真直ぐに己を睨み据えるかつての情人に、腹の底が熱くなるのを覚えた。


 紡ぐ言葉の予測はついていた。


「…なぜ」



 なぜ、消えた。島左近。





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いや〜やっちまいましたすみません。でも楽しかった…。
このカプ物凄く気になるんですが、かなり調べないと書けないなーと(たとえ妄想でしかなくとも…)。
虎が先に消えた(高野山へな)でも萌えますが、左近に先に消えられて物凄く怒る&悲しむ虎もいいなと思っちゃいます。受虎ならいいんじゃないかなーってね!

いやホントすんません…。

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