Short◆Brst

□帰りたい場所
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「どこへ帰る?」
「何がですか?」
「役目を終えたらだよ。私は幻界の者だから時代を遡って転生することはない。だが君は現世から来た旅人だ。罪は赦された。望むところへ帰れるだろう」
「………………」
気の遠くなるような時間が流れた。自分がかつて現世の人間だったのか幻界の魔導士だったのかも分からない。けれど心の片隅には失った家族と…自分を救ってくれた少年がいた。
望むならもちろん家族の悲劇が起こる前だ。迷うはずもないのに。
それを選んでしまったら、きっと彼には会えない。それが嫌だと思ってしまう自分に愕然とした。





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多分旅を始めた日に戻るんだろうけど、悲劇の前に戻るバージョンも気になる。
しかし何故ミツルは現世と幻界を行き来できたんだ? 魔導士だからか?
原作もう一度読み返さないとなー。
 

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