Short◆Brst

□ノスタルジア
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雲ひとつない空だ

君は何かに気付いた


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幻界の空は絵の具の青色そのものだった。


今、現世で見る空もきれいだけれど、あの青空には程遠い。


この薄い空の向こう、光の境界の中。


ミツルはそこで、世界をただ、見ているはずだ。


彼の記憶が、幻界の記憶が、自分の中でだんだんと薄れていくのが分かる。


幻界の空と現世の空は、光の境界で仕切られて、決して交わることはない。


現世の空は薄いから、まだ弱い僕を追い詰めることはない。


けれど、彼のそばにあるあの空は、その蒼さで彼を追い詰める。


己の犯した過ちを。


己が得られなかった未来を。


その蒼さで。


僕にはそれが分かってしまった。


だから、溶けゆく記憶の限り、祈ろう。


君があの蒼さに負けないように。


君を想う僕がいることを忘れないでいてくれるように。


やがて再び相見える、その日まで、どうか。


++++++++++

蒼すぎる絶望から

君を守れ ノスタルジア





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冒頭とラストは我★覇★奈の名曲から。いい曲ですわ〜。…しかし歌詞がちょっと違ってたこと判明…このままいきます(爆)

しかし私がこの曲を聞いたのは某ステキ舞台ででした…。

何だか雰囲気でも何でもないやー。
でもこの曲ワタミツにぴったりだと思うのよーとちっちゃく主張してみました。

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