Short◆Brst
□ノスタルジア
1ページ/1ページ
雲ひとつない空だ
君は何かに気付いた
++++++++++
幻界の空は絵の具の青色そのものだった。
今、現世で見る空もきれいだけれど、あの青空には程遠い。
この薄い空の向こう、光の境界の中。
ミツルはそこで、世界をただ、見ているはずだ。
彼の記憶が、幻界の記憶が、自分の中でだんだんと薄れていくのが分かる。
幻界の空と現世の空は、光の境界で仕切られて、決して交わることはない。
現世の空は薄いから、まだ弱い僕を追い詰めることはない。
けれど、彼のそばにあるあの空は、その蒼さで彼を追い詰める。
己の犯した過ちを。
己が得られなかった未来を。
その蒼さで。
僕にはそれが分かってしまった。
だから、溶けゆく記憶の限り、祈ろう。
君があの蒼さに負けないように。
君を想う僕がいることを忘れないでいてくれるように。
やがて再び相見える、その日まで、どうか。
++++++++++
蒼すぎる絶望から
君を守れ ノスタルジア
************
冒頭とラストは我★覇★奈の名曲から。いい曲ですわ〜。…しかし歌詞がちょっと違ってたこと判明…このままいきます(爆)
しかし私がこの曲を聞いたのは某ステキ舞台ででした…。
何だか雰囲気でも何でもないやー。
でもこの曲ワタミツにぴったりだと思うのよーとちっちゃく主張してみました。