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□鶴姫奮闘録?
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「孫市姉さまあ〜!!」
泣きながら飛んできた鶴姫に抱きつかれた雑賀衆の長・雑賀孫市は、慣れた調子で近くの者に茶菓子を用意させながら姫の頭をするすると撫でた。

今度は誰を仕留めればよいのかと考えながら。

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「…………は?」
「ですからぁ! お胸を大きくする方法を教えて頂きたいのです!」
雑賀で修業すれば良いのですか? と無邪気に(けれど必死に)言い募る鶴姫にとりあえず茶を喫ませ、後ろに控える傅役を見遣る。年若い傅役は黙って申し訳なさそうに頭を下げた。
「なぜいきなりそんなことを言うのだ」
至極もっともな問いに、鶴姫はぽん、と赤くなってあのそのだってと意味を成さぬ言葉を羅列する。
「鶴姫」
ぽん、と軽く頭をはたかれ、鶴姫はおずおずと口にした。
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