Get&Gift

□【Gift】たまにはこんな日も
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 ただいま、からお帰り、の間も忙しなく、佳主馬が背中に張りついてきた。
 ぎゅうぎゅうと抱き締めてくる手に己の手を添える。
「かーずま」
 離れないとご飯食べられないよと窘めても、曖昧な返事をするばかり。
 今日は確か仕事の打ち合わせがあったはずだ。学生服で企業を訪れた「青年実業家」(実際は少年といってもいいくらいだが)に対し、お偉方から嫌味のひとつでも言われたのだろう。
 普段はたいしたことではめげないはずだが、今日はどこかのスイッチが入ってしまったのかもしれない。

「佳主馬、ご飯冷めちゃうよ」
「もう少し、このまま」
 このままでいさせて、と願う声が小さいながらもしっかりしていたので、佐久間は態と大きく息をついた。
「しょうがないなあ、もう」
 ゆるりと頭を撫ぜて笑う。この王者を甘やかすことができるのは己のみだ。



「あと5分ね? それ以上はダメだよ」





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佳主馬も凹んだっていいじゃない…年下だもの。
ちゅーまでもっていけなかった…。
失礼いたしました−!いやなんて萌えるんだろうカズサク…。

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