長編☆
□題名のない物語A
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田中ちゃんの髪にゴミが着いてるのを発見。
傍に近寄りゴミを取る。
「ぅわっ。めっちゃ髪綺麗だね♪羨ましぃよ」
─れいな視点─
『コンビニで立ち読み…。何か気になる本でもあったんですか?
れなとか原チャめっちゃ飛ばしてきたのにいっつも遅刻やもん。
有り得ん…』
一度話を始めると複雑な意識は無くなり、
いつもの様に笑える
だが、
未だ着替え途中の藤本さんの方を向くと変に意識してしまう
途中で言葉も途切れ途切れに話しつつ
美貴の返してくる言葉にも何とか自然な笑顔で応える
化粧をする為に藤本さんが近くに座れば
心臓は高鳴り動揺を抑えきれぬまま視線を游がた
『ですね。上田は確かに絞めるか色仕掛けするかのどっちかで内申上げてくれそうですよねー。
っ…れな先にスタジオ入ってるんで藤本さんも遅れんで来てくださいね。』
藤本さんと共通の会話を交すと嬉しそうに笑顔を向ける。
だが藤本さんが立ち上がり
自分の髪に触れて間近で笑顔を向けられるとガタッと立ち上がってしまった。
真っ赤になった顔を髪で隠す様に下を向きつつ
藤本さんに檸檬味の飴を手渡しすると衣装部屋を早々と出る