ダルいズム。
□チラリズム。
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僕が君を見かけたのは、夏になる直前の事。
じわじわと鳴く蝉がそろそろ増え始めた頃だった。
君は長くてまっすぐな黒髪を惜しげもなく太陽の下にさらしていた。
覇気のない瞳で空を見上げていた。
その割に、君って人は美しい声で歌を唄っていた。
綺麗な発音の洋楽。
僕の知らない音楽。
君って人は、どうしてそんなにも隠れていたがるのか。
そのくせ、僕を惹きつけて止まないのだから。
君って人は、本当に罪なヒト。
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