short story
□囚われの自鳴琴
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少女は美しい姿そのままでした。
男は少女を抱え上げると長いスカートをめくり背中を露わにしました。
そこには、ゼンマイを回す穴がありました。
男はゼンマイを回しながら呟きます。
「やれやれ、また暴れちまったか。
でも扉を開けるのを見られたら誰がこのオルゴールを持って行くか分かったものでもないし……」
しっかりゼンマイを巻くと、少女はまた唄いはじめました。
怪物を眠らせる、魔法の子守歌を。
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椿姫
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