ダルいズム。
□青い春2
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「じゃあ丁度いいから春太、隣で面倒見てやってくれ……
なんて、漫画みたいな事言うかバーカ!」
「バカ言うなバカ!」
「いいからさっさと座れ、ホームルーム始まってんだからよィ」
出席簿で軽く春太の頭を叩き
春太が席に着いたのを見てから佐々岩は黒板に少女の名前を書いた。
常陸 のばら
「何組だかに弟がいるそうなので二人とも仲良くする事ねィ。
可愛い女の子はいじめないように。弟は別にいいですが。以上!」
「先生彼女さんに言っちゃうよー」
「それマジで勘弁!
ただでさえデートしないって言われてんのに、
それ言ったら口も聞いてくれなくなるじゃん!」
「何したんだよー」
咳き込んでごまかしにかかる佐々岩と、それを冷ややかな眼で一瞥するのばら。
生徒達は楽しそうに冷やかしていた。
「のばらちゃん、挨拶」
「よろしく」
頭を下げる事もなくただ一言言い放つ。
佐々岩は少し困った様に頭をかいた。
「ええと、じゃあこの列一つずつ下がってェ。仲良くする事。以上!」