ダルいズム。
□青い春4
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どうしてみんなの前では無表情でいるのだろう。
こんなに沢山の表情が出来るというのに。
「本当は、そう思ってないだろ?」
問うがのばらは強く首を振る。
全てのものを拒絶したいという様に。
「私の事、なんも知らんくせに!」
「分かんないだろ!?」
「知らんやろ!」
「今日のパンツの色くらい知ってるよ!」
驚いた様に目を見開くのばら。
しまったと口を押さえるが、
もう遅かった。
「何見とんねんダァホ!」
見事な回し蹴りだった。
その瞬間ちらりと覗いたパンツの色は、
やはり白かった。
しかしそれを納得する余裕もなく顎に決まった後ろ回し蹴りで、
春太の意識は飛んでしまった。