□エンペルトに有り難う。
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勝手にボールから出てきたエンペルトが何か言いたそうにサリウを見る。



視線を感じたサリウはエンペルトに問い掛けた。



「どうしたの、エンペルト?」



そう言うとエンペルトは視線を地面に落としてハァ…とため息を吐いた。



「ちょ!なんなのよエンペルト!酷い子だね!」



と言ってエンペルトの頬をつねる。



勿論エンペルトは叫び、サリウ目掛けて水の波動を放った。



これにはサリウも叫び、エンペルトにまたも攻撃する。



「エンペルトのバカー!!服濡れちゃったじゃないの!」



胸板を拳で叩いてやると、またもやエンペルトからの仕返しがきた。



そうこうしている内に後ろから声を掛けられた。
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