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□人生で一番嬉しいのです
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「これ・・・」



写真に写っていたのは私だった。学生服を着ているから、数年前のものだろうが、私はこんな写真を撮った憶えはないし、カメラ目線でもないところを見る限り、隠し撮りされたもののようにも見えた。私が表情でデンジに回答を求めると、顔を逸らした。



「あのー、私、こんな写真を撮った憶えはないんですけど?」

「それはだな、その・・・オーバからもらった・・・」



オーバは私たちの同級生で、デンジと仲のよかった少年だった。



「え、何でオーバがこれを?」

「・・・オレが頼んだ」



段々と声が小さくなるデンジから、どうにか事情を聴くことができた。デンジがオーバに頼んで、私を隠し撮りさせてその写真を貰ったらしい。



「何でそんなことを?」

「し、しかたねーだろ、アイドル的存在のお前が好きだったんだから・・・」

「え・・・」



デンジが、私のことを好きだった?信じられない。



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