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□裏切り者に制裁を
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「どこへ行くのです？」
やはりランス様に見つかった。いや待てよ、もし私だと気付かれなかったら、裏切り者と勘違いされて殺される？
「あ、いやランス様、あの・・・」
「お前の行動は本当によく分かりませんね。変装までして、どこに行くのです？」
しっかりバレているらしい。
「あ〜・・・チョット諸用です」
「また誰かを逃がそうとしてるんですか？」
「違います。うーん・・・何と言うか・・・」
裏切り者の始末だと告げると、彼は眉を少し上げた。
「先日、カントーへ行って裏切り者の始末をするつもりだったと言いましたよね。それを今からしに行くんです」
「今からですか？カントーまで？アナタ明日休みではないでしょう。そもそも、裏切り者とは誰のことです？」
「私個人の知人です。昔いろいろありまして・・・」
「・・・今から出掛けて、明日の仕事に差し支えないのでしょうね？」
「大丈夫です。明日の仕事もしっかりやりますから」
何せ、あいつは今、このコガネシティにいるのだから。アジトを出て例のホテルへ向かった。
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