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□どこで
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「・・・別れようか」



紅茶を飲んでいた彼の口から、そう一言零れ落ちた。私は黙って、そして頷いた。



「どのみち、僕らはうまくはいかなかったんだ」



別れる原因はどちらにもあって、彼は仕事で忙しいことを理由に私に構ってくれなくなり、そして私は、そんな彼を構ってほしいがために困らせてばかりでいた。



「僕は僕の道を行く。君は君の道を進んだらいい」



彼は飲み干した紅茶のカップを置き、私の脇を通ってドアノブを回した。



「さようなら。またいつか、今度はただの友達として」



そう言って彼は開かれたドアの向こうへと姿を消した。














どう、彼への接し方を間違えたのだろう?



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