表裏共生

□表裏共生 序章
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―――ーー―
・・・人はどこから来てどこへ行くのか
そんなのはわからない。
私はただ、今ここにある時間を生きるだけ・・・








―――!

何か聞こえる
―――か!
近い・・・?
――おか!
「藍陸!」
「・・・はい」
「はいじゃない!!授業に集中しろォバカ者!」
「・・・」
「・・・ったく。はいじゃぁ問6の(3)、投河答えて見ろ」
「3√6―」
「バカ者」
クラス中に笑いが起こる
「いいかー、ここはXにX=5a+8ab-23bを代入してだなぁ・・・コラ投河!薙添の邪魔をするな!!」
「せんせー、チャイム鳴ってますよー?」
「もういい。号令」
ああ、終わりか。
数学Uの竹内。
生徒の中でも評判が悪い数学教師。
厳しい生徒指導でも有名。
正直私も奴のことは好かない。
つーか好きな人とかいる分けないと思う。
最悪な四限目が終わった。
「瀬良。ちょっと時間良いか?」
「分かってるよ。とりあえずここじゃ何だから屋上行こ」
一見普通な高校生に見える藍陸 瀬良と投河 翔輝。
・・・でも本当は・・・
ただの高校生なんかじゃない
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