表裏共生

□表裏共生3話 異変
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午後7:35、瀬良の家。
「おー、玄。遅かったな。仕事長引いた?」
「まぁそんなとこやな。」
「あー、そうだ玄。言われたの取ってきたんですけど。」
「ありがとうな翔。」
「まぁまぁ玄!せっかくだしご飯食べなよ!桃瀬ちゃんと鈴音の手作りだから美味しいよー」
「うん、言われなくても食うわ」
「・・・おい玄。」
「何や、雷。」
「・・・いや、後でいいや。ただ、17年の付き合いで、お前の異変に気付かないと思うなよ?」
「へぇ。どんな推理しとるんか楽しみやな」
「・・・」
「まぁまぁっ・・・!」
漂い始めた異様な空気を鎮めたのは羽希だった。
「せっかく桃瀬ちゃんと鈴音が作ってくれたご飯なんだから!楽しく食べよ?」
「そうだな。じゃあ玄後で俺の部屋来れる?」
「えぇけど・・・俺のカラダに手出すなよ」
「気持ち悪ィよ」
「え・・・玄そうゆう趣味だったんですか!?それなら俺雷さんの部隊に行きますけど」
「アホか・・・そんな趣味あるわけないやろ!」
当たり前やろ。
ただ、今はまだ・・・傷が癒えてない。
今見られるわけにはいかんねん・・・
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