ぼくらの小説★

□もう会えないから
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ボールを追いかけて 道路にでてしまった子供の後ろに トラックがいきおいよく
はしってきて 馨はその子供をかばって道路にでたらしい。

馨らしいとおもった。

体中血みどろで僕の前にあらわれた馨は きれいな顔をしていたような
まだ 悔やんでることがあるような どっちにも見えたような気がする。

事故の前に馨にあったというハニー先輩が言った。
「光・・・ 僕より大事な人あらわれたのかな さみしい」・・・といったと

それから僕は壊れた。部屋の鍵をしめ 誰もいれさせず毎日馨の枕に顔をうずめて
泣いた 目がはれるまで 息を殺して ひたすら泣き続けた。
僕が全部悪いから 僕が馨を・・・

ある日 僕がそんな生活を続けてると聞いた ハニー先輩とモリ先輩が
心配してきてくれた。
すっかりやせほそった僕をみてびっくりしてた。

ハニー「ひかちゃん・・・!! ダメだよ!! そんな 自分が全部悪いだなんて思っちゃ!!かおちゃん ひかちゃんのこんな姿みたら 悲しんじゃうよ!!
    ひかちゃんが幸せなら かおちゃんも幸せなんだよ!!」
モリ「そうだ しっかりしろ。馨の兄だろう??」
ハニー「ひかちゃん・・・ 今はつらいかもしれないけど
    のりこえなきゃ これから なんにもできない。
    頑張ってよ!!ひかちゃん!!」
光「ぅ・・・うわぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
 
ハニー先輩とモリ先輩の前で叫び 泣いた。
それから 少しすっきりしたのか 僕は今の生活をとりもどしたけれど・・・

まだ 未練があるんだなって やっぱりそうなんだって


ハルヒ「光??」
 ハルヒ・・・ この広い常陸院邸をさがしまわってみつけたのか
 息が荒い。
光「ハルヒ・・・」

ハルヒ「光・・・ 今はつらいと思う。 簡単になんて馨のこと忘れられないよね。
    あんなに仲よかった 唯一の兄弟だもんね。
    でも 光がしっかりしなきゃダメだと思う。
    馨の分の楽しいこと経験して 馨の分の仕事して
馨の分を・・・・・・・・ 生きてよ!!!!」

ハルヒが泣いた。 まさか泣くなんて思わなくて。
なんだか いろんな思いが心をうごかして。


あぁ。 生きようって思えた。


馨・・・ 僕がんばるよ。 
馨の分まで楽しい経験をして。
馨の分まで仕事して。
馨の分まで生きるよ。


いつか・・・ 僕が天国にいったら  
全部聞かせてあげるからね。
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