V
□嘘でも嫌!!
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「もう一回言ってみろよ」
リョーマの口から
らしくない台詞
らしくない口調
らしくない表情
その瞬間一気に私の頭に昇っていた熱が引いていくのがよくわかった
『……ご…めん』
悪かったのはリョーマだったのに
喧嘩の元はリョーマだったのに………
「―――っごめん」
リョーマもハッとして顔を上げて
またらしくない言葉
「けど……ごめん……冗談でもそゆこと言わないで」
『……んっうんっ……ごめんっ嘘っ大好きっ///』
「俺も……愛してる」
「あれれー?何であのバカップル抱き合ってんの?」
「あぁ……触れない方がいいっスよ」
「?」
「ただの喧嘩っス」
『リョーマ、いっつも待ち合わせ遅れてばっかじゃん!!』
「悪かったって……次からアンタのこと迎えに行くから」
『ほらっ!やっぱり起きる気ないんじゃん』
「泣かないでよ……」
『もういいいもん!リョーマなんか嫌い!!』
「っ――!!もう一回言ってみろよ」
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何コレ……;