☆プレゼント☆
□仲間
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「聖斗、今日は騒がしいすっね…」
「うん、中1男子しかいないからね」
「女子は一体何を考えてるんだか…」
そう溜め息をつき二人は部屋の角にあるカメラを見た。
中1男子の裕太、一磨、聖夜、聖斗、拓巳は中1女子によってこの部屋に閉じ込められたのである。
「まぁまぁ、二人ともそのうち開けてくれるって」
不確かなことを述べながらも、聖斗の隣に腰掛ける裕太。
「あのねぇ…、っていうかさ、僕は閉じ込められるくらいならまだいいよ」
「へっ」
「拓巳もいるしね、僕が嫌なのは…」
騒がしい原因の二人に目をやる。
それにつられ、拓巳と裕太もそっちに目を向けた。
「あの二人がいることなの」
そして再び溜め息をついた。
拓巳と裕太は顔を見合せて苦笑した。
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