☆プレゼント☆

□◆夏の暑さに負けないぐらい◆
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》聖斗




全ては計画通り


きっともう気付いていた


その喜びが暑さに負けないぐらい


ビー玉のような輝きを




僕はいつものようにのんびりと過ごしていた




『まーさーとー!!』




物凄い勢いで突進してくる


ことりだった




『何?』


『ねぇねぇ、ジーナの誕生日プレゼントは買った?』


『え?』


『だから誕生日プレゼント!』


『今日だっけ?』


『明日だよ、明日!!』


『嘘?!』


『ほんとだよぉ〜』


『………』




そっか…


ジーナの誕生日は明日だったんだ…




『まさか聖斗、忘れてたんでしょぉー』


『わっ…忘れる訳ないって…』


『忘れてたんだぁ〜』




ことりはやっぱりそうかといった顔をしてくる




『で、ことりは何か買ったの?』


『だって全然思い付かないんだもんー!だから聖斗に聞いたの!』




何がいいのか考えていた


たくさん悩んだ


どんな物にしたらいいのか


形に残せる物とか…


そうだ!


いい事を思い付いた




『何するの〜?』


『ほら、ことりもやって!』




全くわかっていなかったことりが


僕がある物を見せた途端


目の色を変え輝きだした




『やる〜!!』




これだけは言える


決して忘れた訳ではない


この夏の暑さに負けないぐらい


ジーナの喜ぶ顔を


ことりと一緒に見たかったから




おしまい
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