☆プレゼント☆

□君がくれたもの
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ーあれから3年も経ち僕も立派な先輩になりました。おやびんー

今日も楽屋は拓巳の取り合いで賑やか。日常茶飯事だから皆気にしないみたい。

「拓巳くん、僕と遊んで、いいでしょ。」

「ずるい、元太。私達が先に遊ぶんだからね。」

と負けじとメロディーとことり。

「また始まったねえ、いつもの事ながら人気だね。」

と樹音とフージャメンバーがにこやかにみている。

「3人とも解ったすから、手離してくれますかね?」

拓巳の手を引っ張っていた3人は、すごすごと解いた。

彼の手は、赤くなっていた。

「収録があるから先行きます。3人とも喧嘩しないって約束してください。」

「「「解った。」」」

前もこんな光景あったなと収録行く途中、彼は物思いに浸った。

ーおやびんは僕と遊ぶの!!ー

「何よ、先に約束したの樹音なんだからね、拓巳は、後なの。」

「2人とも仲良くしてくれないと俺、困るなあ。」

と苦笑している望。

「「じゃあ、仲良くするから遊んで。」」

「はいはい。何で遊ぶ?」

嬉しそうにおもちゃを取り出した彼。

「「こっれえ。変装グッズで公輝くんたち脅かそうよ。」」

「良いね。じゃあ、早速やろっか。」

収録スタジオについた拓巳がドアを開けると、

「おお、拓巳、久しぶり〜。元気〜?」

と3年前、彼が慕っていた先輩の望がいた。

「え、何でおやびんが…。ここに居るんすか?」

状況を飲み込めない彼に

「日付船変更プッカリーノに出演するからさ。何か現代版の方に出てくれって言われて。

俺以外にもテルさんが出るみたいだぞ。」

と望。

「こんなに嬉しい事ないっす。おやびん。また出会えるの信じていたから神様が導いてくれたんすね。」

「大袈裟だよ。あれ、樹音が居ないジャン。樹音休み?」

「楽屋に新人の子達と居るっす。先輩も楽屋行きましょうよ撮影終わったら。」

「良いねえ、また新人の子と遊びたいしな。」

と拓巳の頭をわしゃわしゃする。

撮影終了後

「拓巳くん、今度こそ僕と遊んでください。」

「いや、私のが先なの。」

「3年前と同じ光景がまたあるとはねえ。」

「懐かしいでしょ、拓巳も頼れる先輩になったんだよ。」

「おやびんも、樹音も助けてくださいっす。」

とドリックメンバーに追い掛け回されている拓巳に望と樹音はクスクス笑っているだけ。

しょうがないと望が立ち上がり、メンバーに仲良くするように3年前と同じことをいって皆とはしゃぎまわった。

ーありがとう、おやびん。そして僕の最高の先輩っすー
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