☆プレゼント☆

□誓い
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>遼希


俺は今
どこへ向かっているのか

大切な人を残して

宝物を置いて…


まだまだ
一緒にいたかった

頼りないその背中

不安げなその瞳

キミはまだ

俺の手をこんなに
必要としていたのに…


…いや、違う


本当はずっと前から
気付いていたんだ

キミの手を
求めていたのは

キミの存在が
必要だったのは

俺の方だったんだって…


誰かに必要とされること

誰かに頼られるという
安堵感 喜び

それは

自分が確かに
ここにいるという証


今の俺に
何ができる?

守ってくれる人も
頼ってくれる人も

誰もいない


泣き虫で弱い自分が
闇の中で膝を抱える


遥か遠くに見える
一筋の光

手を伸ばしてみても
空を掴むばかりで


声をあげて泣くことさえ
今の俺にはできやしない


信じられるのは 自分
頼れるのも 自分


それなら…

今の俺が
守るべきものは

…何?


.
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