妄想の小川

□がんばって
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 きょうの4じかんめはジシュウになったのでチャーチャンはひとりブシツにこもり

 チクチクチクチクチクチクチクチク

 チクチクチ…
 プスッ
(…イチャイ)
 チクチクチ…
 パチン
『っ!!』
 ポタポタ…
「ナニ、やってんだ?」
 いつのまにやらやってきたシンジクンがバンソウコウをさしだします。
「アリガトウ」
 チクチクチクチクチクチクチクチク
『あっ!』
 コロコロコロ…
 オニンギョウのあたまがシンジクンのあしもとへ
「むずかしいの?」
 コクリとチャーチャンはうなずきます
「かしてごらん」
 さしだされるニンギョウをてに
 チクチクチクチクチクチクチクチク
 チョキン
「はい、できた」
 シンジクンはいがいと(笑)キヨウだったようです
 さしだされたニンギョウをうけとると、チャーチャンのかおにえがおがひろがります
「アリガトウ」


 きょうしつにもどるとチャーチャンのケイタイにはさっきのオニンギョウが
「あれ?チャー」
 オニンギョウにきづいたアユミュチャンがはなしかけます
「それ…」
「あ、これね」

「気持ち悪い」

 ガーン!
  ガーン!
   ガーン!
    ガーン!
     ガーン!


 シクシクシクシクシクシク
 ごごのジュギョウもおやすみしてチャーチャンはひとりブシツのすみっこで
 シクシクシクシクシクシク
「だ、だいじょうぶか?」
 シンジクンがシンパイそうにこえをかけます
 チャーチャンははなをすすりながらオニンギョウをみつめるとつぶやきます
「アユミュの、バカ…」
 ガーン!!
(あれ、歩だったのかっ!!!)



 シンジクンはおちこむチャーチャンをげんきづけるためそのひのよるからがんばりました
(よろこんでくれるかな?)



 いっかげつご
「やる」
 シンジクンがおおきなはこをさしだします
「?」
 ゴソゴソゴソゴソ
『っ!!』
 はこのなかにはシンジクンがいっしょうけんめいカスタマイズしたアユミュチャンのドールが!!
「すご〜いっ!」
 チャーチャンのおどろくかおにシンジクンはゴマンエツです
「でも……」
(え?)
「歩はもっと筋肉綺麗だよ」
 ガーン!
  ガーン!
   ガーン!
    ガーン!


(つ、つぎこそはよろこばせてやるっ!!)


 それがいっかげつご、チャーチャンのおへやにはてづくりのアユミュチャン、ドールのアユミュチャン、そしてガレキのアユミュチャンがなかよくならんでいます。
(やったぁ♪)
 よろこぶチャーチャンをよそにシンジクンのヤボウもかいしれていました
(つぎは、タカシナトーヤをつくっておくりつけてやるっっっっ!)

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