僕が愛したN。
□NO,1【似てるカラ】
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私がまだ中学1年生で
初めての夏。
体育祭の応援練習も、徐々に慣れてきたころ。
私は女友達の正と図書室に来ていた。
小学校からの好きな人がいるクラスの、不良っぽい章という人が普通にカッコいいと思っていた。
その章に、なんとなく似ている人を図書室で見つけた。
本当になんとなく。
正に「あの人章に似てる」と言ったら
「目ぇ腐ってる?(笑)全然似てないよ」と言われた。
と言うことは、まぁ全く似てないのだろう。
うちの学校は学年ごとにジャージが色分けされていて、何年の先輩かどうかなんてすぐに分かった。
二年生だった。
その日から私はその先輩が気になって、毎日のように図書室に足を運んでいた。
別に好きとかカッコいいとかじゃなく
個人的に章に似てると思って面白かったから。
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